面接の自己紹介|30秒で何を言うか、自己PRとの違い
面接の最初に必ず聞かれるのに、いちばん練習していないのが自己紹介です。自己PRと同じ内容を話してしまい、あとで「では自己PRをお願いします」と言われて詰まる。原因は、この二つの目的が違うことを知らないまま準備していることです。
自己紹介と自己PRは、目的が違う
自己紹介は「あなたが誰か」を伝える場です。名前、所属、これまで何をしてきたか。面接官がこのあと質問を組み立てるための材料を渡します。
自己PRは「あなたの強み」を伝える場です。強みを一つ挙げ、それが表れた経験で裏づけます。
自己紹介で強みの話を長くすると、自己PRで話すことが無くなります。自己紹介では強みは一言だけにして、詳しくは自己PRに残してください。
30秒は、200字から250字
「簡単に」と言われたら30秒、「1分程度で」と言われたら1分です。30秒はおよそ200字から250字、1分はおよそ400字から500字です。
この長さは、実際に書いて数えないと感覚がつかめません。話す原稿を書いて字数を数え、声に出して測ってください。多くの人は、思っているより長く話しています。
長すぎると、最初から話が長い人だと受け取られます。短すぎるぶんには問題ありません。足りなければ面接官が聞いてきます。
新卒は、大学・氏名から入る
入れる要素と順番は決まっています。
- 大学・学部と氏名
- 力を入れたことを一言(詳しくはガクチカで話すので、ここでは一言)
- 強みの一言
- 本日の意気込み
話す例
◯◯大学経済学部の田中と申します。大学では三年間、地域の商店街と連携した学生団体で広報を担当してきました。強みは、立場の違う人の間に入って話をまとめられることです。本日はよろしくお願いいたします。
中途は、所属と経験年数を先に出す
中途の面接官が最初に知りたいのは「どこで、何を、何年やって、何を出したか」です。ここを一言で済ませると、いちばん知りたい情報が最後まで出てきません。
社名・部署・職種から必ず始めてください。名乗りを省略して成果の話から入ると、誰の話か分からないまま進みます。
- 所属と氏名(社名・部署・職種)
- 経験年数と担当領域
- 代表的な成果を一つ。数字で
- 応募先への一言
話す例
株式会社◯◯システムで、受注管理システムの開発を担当しております田中と申します。バックエンドの開発を六年、直近三年はチームのとりまとめも兼ねています。前回の刷新では、導入後の問い合わせを四割減らしました。本日はよろしくお願いいたします。
入れなくてよいもの
自己紹介の時間で、志望動機を語り始める人がいます。志望動機はほぼ確実に別で聞かれるので、ここでは触れなくて構いません。
趣味や出身地も、聞かれていなければ不要です。場を和ませようとして入れると、そのぶん本題が短くなります。
「緊張しております」「うまく話せるか分かりませんが」といった前置きも要りません。聞いている側の印象を先に下げるだけです。
準備の順番
一度作れば、どの企業でもほぼそのまま使えます。最初に作り切ってしまうのが得です。
- 新卒か中途かで、上の四要素を選ぶ
- その順番で書く。応募先ごとに変えるのは最後の一言だけ
- 字数を数える。30秒なら200〜250字に収める
- 声に出して読む。詰まる語を、言える語に置き換える
- 最後の一言だけ、応募先に合わせて差し替えられるようにしておく