英語面接の答え方|日本語の型をそのまま訳さない
外資系やグローバル職の選考で、面接が英語になる。日本語で用意した志望動機とガクチカを訳して臨んだのに、手応えがない。原因は英語力より、日本語の型をそのまま英語に移していることのほうが多いです。
日本語の型は、英語では不自然に響く
日本の面接で有効な「理由は3点あります」という切り出しは、英語の面接ではほとんど使われません。数を宣言してから並べる話し方は、英語では準備した原稿を読んでいる印象になります。
「よろしくお願いいたします」「御社」にあたる言い回しも英語にはありません。訳そうとすると、意味の薄い前置きが増えて、中身が始まるまでが長くなります。
英語の面接で見られているのは、結論と、それを支える具体的な事実です。前置きは短いほど有利になります。
経験を語る質問は STAR で組み立てる
英語圏の面接で標準的な型が STAR です。Situation(状況)、Task(課題)、Action(自分がとった行動)、Result(結果)の順に話します。
日本のガクチカの型(結論→状況→行動→結果→学び)とほぼ同じ構造なので、作り直す必要はありません。違うのは、Action を主語 I で話すことと、Result を必ず数字で締めることです。
「チームで達成しました」で終えると、英語の面接では評価しようがない回答になります。We ではなく I で、自分が何を決めて何をしたかを述べてください。
話す例
In my last role, our order management project had stalled for two months because sales and logistics wanted different things. I interviewed both teams separately and reduced the argument to three options. We agreed on the priority first, then designed to it. Support tickets dropped by about forty percent after launch.
志望動機は Why this company → Why this role → What I bring
英語の面接では、志望動機を三つの問いに分けて答えます。なぜこの会社か、なぜこの職種か、自分は何を持ち込めるか、の順です。
なぜこの会社か、では抽象的な称賛を避けてください。「成長性に惹かれました」にあたる英語は、どの会社にも当てはまるため何も言っていないことになります。その会社の製品・方針・発表など、名指しできる事実を一つ入れます。
最後の「何を持ち込めるか」は、直前に話した経験と繋げると自然になります。
短所は、改善したところまで話す
英語の面接でも短所は聞かれます。型は日本語と同じで、実在する短所を挙げ、それが出る場面を述べ、とった対策と現在地で締めます。
「完璧主義です」のように長所の言い換えで逃げると、質問に答えていないと受け取られます。これは日本語より厳しく見られます。
音読しやすい文で用意する
書けても、声に出せなければ意味がありません。用意する段階で、一文を短く切ってください。関係代名詞で繋いだ長い文は、途中で息が続かなくなります。
発音しにくい単語は、言える単語に置き換えて構いません。面接官が見ているのは語彙の広さではなく、話が伝わるかどうかです。
数字と固有名詞だけは、詰まらずに言えるまで声に出して練習しておくと安全です。ここでつかえると、事実そのものが曖昧に聞こえます。
聞き取れなかったときは、聞き返してよい
英語面接でいちばん多い失点は、質問を取り違えたまま答えてしまうことです。聞き返すことは減点になりません。黙る時間のほうが長く響きます。
聞き返し方を先に決めておくと、その場で固まらずに済みます。三通りだけ覚えておけば足ります。
- もう一度言ってほしい: Sorry, could you repeat that?
- 言い換えてほしい: I want to make sure I understand. Are you asking about ...?
- 考える時間がほしい: That is a good question. Let me think for a moment.
準備の順番
日本語の材料がある人は、作り直す必要はありません。移し替える順番だけ決めておきます。
- 日本語のガクチカ・職務経歴を、STAR の四つに割り当て直す
- Action の主語を I にして、自分が決めたことを一文足す
- Result に数字を入れる(人数・期間・割合・金額のどれか)
- 一文が長い箇所を切る。声に出して読み、詰まる語を置き換える
- 聞き返し方を三つ覚える